その日は朝から雨で、カーテンを開けてすごくがっくりした。
白くて暗い灰色、屋根の先から滴がボタボタ音を立てて落ちている。「絶対晴れると思ったのに。曇りのち、お昼から天気回復って言ってたのに。・・・すごい降ってんじゃん。」うつむき独り言を呟く。
こんなに落ち込んでいるのは、キリンがどうしても見たかったからだ。「東山動物園」では限定秋祭りをやっていて、この期間中なら、運が良ければキリンを近くで見る事が出来る。来週末までしかやっていない。来週は用事があるし行くなら今日しかないのに…
そんな訳で晴れなかった今日を悲しく思ったのだ。
雨でも構わず出発する事にした。行くと決めたのだ。だから行く。もちろん雨の日には長靴は欠かせない。お気に入りの長靴に足を通し、立ち上がって気合いを入れるように膝を払う。深呼吸して雨降りの世界に出る。
「行ってきます。」
外は小雨で、そんなに嫌な寒さじゃなかった。昨日出来たんであろう水たまりに、わざと足を突っ込む。跳ねる飛沫。弾く長靴。揺れる水面。水の向こう側の世界が歪み、揺蕩う。
沈んだ気分が少し晴れる。駅までもう少し。
動物園に着くと、家を出て来た以上に雨が酷い。
それでも私と同じように動物を見に来た家族連れは沢山いた。水たまりをわざと踏んではしゃぐ子供、それを諭す親。雨が楽しくて仕方ないと言った風な笑顔とはしゃぎっぷりにこっちまで心が緩む。
キリンを目的地として歩きだす。
学生だった時とは違い、カンガルーが近くで見れるようになっていた。雨の所為か人はまばらで、手を伸ばせば触れられる距離に親父カンガルー。無防備に寝転がって尻を掻いている。傘の色に反応してこちらを振り向いた。黒くてもっさりした口元をひくつかせる。ヒゲが動く。私と目が合った後、退屈そうにひとつ、大きな欠伸をしてまたあちらを向いた。
キリンは小屋から出てこない。
キリンは小屋から出てこない。
熊は漢字で書くと獰猛な動物文字だね。クマ、くま、平仮名だとかなりファンシーになるのは私の気のせいではない筈だ。個人的には片仮名の「クマ」が好きだ。図鑑で見慣れてる所為だろうか。
中でもマレーグマ、メガネグマは軍を抜いて素晴らしい姿形愛嬌。次いでツキノワグマ。
マレーグマの足の裏は凄く魅力的なんだ。颯爽と歩くマレーグマの足からちらりと見える肌色の足の裏。触った事は無いけれど、きっとぺったりと湿っていてそれでいて軟らかなんだろう。「リロ&スティッチ」というディズニー映画に出てくるジャンバ博士の掌を彷彿とさせる。私はああいうもにょもにょとした肌触りがとても大好物だ。
それから、マレーグマ*メガネグマに共通する一番の魅力は口元、鼻の付け根から自由自在に伸び縮みする長い唇が愛嬌たっぷりでクマらしくない。アリクイの様な鼻下の動き、素晴らしく可愛い。そそられる。
一通り見てキリン小屋へ戻る。
キリンは小屋から出てこない。
キリンは小屋から出てこない。
携帯に着信があった。「ゾウノトコロニイルヨ」
確かゾウはサイの隣だった筈、ゾウまで戻ろう。未だ雨は止まない。
ゾウは、雨の泥遊びに飽きたのか、小屋の中に居た。内部正面はガラス張りになっていて、家族連れやカップルで賑わっている。人の多さに躊躇しながら中に入って行くと奥に知った横顔があった。気づかれないよう、家族連れに紛れて隣に立つ。手を掴むと、吃驚したようにこちらを見て、そして笑顔になった。
「ひさしぶり。」「うん、ひさしぶり。」
軽く会話を交わして歩き出す。
キリンは小屋から外へ顔を覗かせていた。
雨に濡れた鼻を長くて紫の舌でべろりべろりと舐めながら外を覗いていた。
「知ってる?キリンの角って実は2本じゃないんだよ。」
「へぇ、知らなかった。」
顔以外が濡れるのが嫌なのか、彼らは顔を覗かせるばかりで、残念ながらちっとも展望台の近くには来なかったけれど、私たちはキリンを見ながらくだらない話をして笑った。
一人で行く時には見た事も入った事も無い場所が見られた。5年間もお世話になった動物園に新たな発見の数々。一人と二人だとでは見る場所もずいぶん違うようだ。なんだか新鮮な気持ちになるとともに、私の手に触れている暖かい掌に感謝した。
雨の日の我が侭に付合ってくれてありがとう。
zoo of rainy day
day after day
2007.10.28
co occkky

どぎつい色の何かが食べたくて黄色でおもっくそ色付けた。
外国のお菓子が食べたくてしょうがなくて、でもあの毒々しい色のお菓子って日本にはあまり売ってないんだな。ならば自分で作るしかない、そう思い立ちクッキーを作った。
作ってるうちに飽きて来てしまってクッキーが焼けた時には色を丁寧につける気分が失せていた。
適当に色付けした事を今では反省している。
何かが違うのだ。カラフルさや可愛さ、毒々しいキッチュさが足りない。
けど味はうまかったんだ。よしとしようか。
キリン欠乏症
今、スギウラに「キリン」成分が大きく欠乏している。
ふと、そして中毒症状かと思うくらい激しく、キリンが見たくて見たくて仕方が無い。
誕生日の日に貰ったキリンを眺めてみたり、キリンサイトやコミュニティでキリン写真をガン見しているのですが治まりません。
末期だ。これはもはや末期症状だ。あの紫の舌と長い睫毛とちょっと飛び出た真っ黒の眼球と、ちらっと通り過ぎた時たまに見せる人を小馬鹿にしたような眼差しが恋しくて仕様がない。もうあかん!
動物園に行こうと決心した。
おやつは500円まで。
ああああと3日かそこらが妙に長く感じる!見たい、麒麟がみたい!うああああ.....ッ!
day after day
2007.10.11ふと、そして中毒症状かと思うくらい激しく、キリンが見たくて見たくて仕方が無い。
誕生日の日に貰ったキリンを眺めてみたり、キリンサイトやコミュニティでキリン写真をガン見しているのですが治まりません。
末期だ。これはもはや末期症状だ。あの紫の舌と長い睫毛とちょっと飛び出た真っ黒の眼球と、ちらっと通り過ぎた時たまに見せる人を小馬鹿にしたような眼差しが恋しくて仕様がない。もうあかん!
動物園に行こうと決心した。
おやつは500円まで。
ああああと3日かそこらが妙に長く感じる!見たい、麒麟がみたい!うああああ.....ッ!
小さな一日大きな一日毎日が小さくて大きな出来事のあつまり

本の本を買いました。
人間椅子も買いました。
本の本て言う字がゲシュタルト崩壊の所為で昔読んだ絵本の「ちいさな家」みたく見えるよ。
本の本てややこしいですが製本の本。分かりやすく手軽に簡単に本を作ろうという内容でした。なんとなく本作りたいな、てな気持ちになるのです。
人間椅子は言わずと知れた江戸川乱歩(この人の文字見るとどうしてもエドガーアランポーて言いたくなるね)の本です。挿絵がシュヴァンクマイエルだったので買ってみました。江戸川乱歩とシュヴァンクマイエルの挿絵、気味悪さの相乗効果で素敵だよ。
今月号だか先月号だかの荘苑にはアリス特集でシュヴァンクマイエルの挿絵が何ページかに渡って載ってて気になってました。アリス買おうか迷って、やっぱりアリスの挿絵は(色んな人が描いていてそれぞれ見るのは実に面白いし、キャロル自身の描いた挿絵もテニエルの絵に慣れてると凄く新鮮に見える。へたうまでへんてこりんだw)ジョンテニエルが描いてるのが好きなので止めました。絵もそうだけど、色んな人が翻訳してるよね。訳によって全く違う印象になって好きだ。新潮文庫から出てる矢川澄子訳のが中々読みやすくて可愛らしくて好きだったりする。
アリス、子供の頃はディズニーで夢中になって観てたのに、今改めて内容考えるとなんだか気味の悪い話だよね。日本のホラー映画にも通じる様な気味の悪さ。なんだろ。わからん。
ヲタクちっくに大須の電気街へ繰り出そうと思ったのですが、パルコの帰りに自分と一緒のチェックパンツを履いてる人と2回も遭遇したので吃驚し過ぎて忘れました。
他人と自分の服が明らかに被ってると言いようの無い気まずさがお互いの間を走り抜けるね。うん。
お昼に松坂屋で寿司食べたんだけどお店の選択を間違えたようで期待はずれだった。1800円であれは無いだろう・・・と、生の切り身が食べたかった我が侭な人間が愚痴をたれてみます。あまりに悲しい気持ちになったので帰宅してまた寿司を食べに行きました、回る奴(どうしても食べたいという執着心が凄まじいね)
鰺とヤリイカが新鮮で玉子が焼きたてだったので満足しました。う・・・うまい。あまりの嬉しさに泣きながらシャリを噛み締めました。
帰りにアットホームな雰囲気を漂わせたおばちゃんに「またきてね。あ!スタンプカード作っとくから!ほれ」と渡されました。ありがとう。焼きたての玉子を喰いにきっとまた行きます.
それから、手伝いでカメラマン(という程のものでもないけれど)しました。
我ながらがんばりました。スマートガン見し過ぎな雰囲気ががんがんする写真が撮れました。自分を褒めてあげます。
ちょいえろ写真、得意です。というか、人撮るの楽しいね。うふふぐふふ(気持ち悪い薄ら笑いを浮かべつつ)
あー。カメラ欲しいなと思いつつなかなか踏ん切りが付かないよ。